定期的なジョブローテーションで過度な負担を防ぎ、従業員の成長も支える。安定と人材確保にもつながる
株式会社S.T.Sは、『常により良くなるため』にお客様のニーズを理解しともに改善に取り組むことを大切にする。「清掃業はやはり汚れに手を触れる仕事であるのは変わらないので、その見え方・仕事のとらえ方を変えていくほうが良いのではないか」と話す担当者の言葉からは、従業員に対してもより良く働ける仕組みを考えてきた様子が伝わる。

3ヵ月~6ヵ月ごとにジョブローテーションを計画的に実施することで代務や臨時対応などのストレスなくし、過度な負担が誰か一人にかかるのを防ぐ工夫を取り入れる。これは現場を固定しないことで、他の現場で採用している良い取組みを共有しやすくし従業員の意識を高めるだけでなく、業務への慣れなどから生じる独自解釈や、逆に指示待ちなど受け身の姿勢を防止するねらいもあるようだ。実際に配置転換を通じて、従業員自身が各現場で重視する視点・目の付け所を学習していくようになるという。「やりがいや適材適所という言葉は聞こえはいいが、零細企業や現場が限られている場合、本当に本人に適した仕事を100%提供し続けることが可能なのだろうか。そう考えたときに全員がある程度のステップを踏める仕組み、常に配置転換が行われる状態であれば、個人の特性や成長できるフィールドを用意・受け入れが可能になる。これが一つの答えになった」そうだ。
最近では、年に一度の安全衛生推進大会の場を「マインドの共有」に重きを置く方向に変えた。さまざまな施設の清掃を請け負っているため仕様やルールは各現場で異なるが、必要な配慮や視点を1つの現場だけにとどめておくのではなく、向き合い方や着眼点などは全体で共有した方がよいのではないか。そうすることで各自が次の現場に行ったときに景色が変わるきっかけになるだろう、という目的で推進する。
また、社内部活として正式なフットサルチームを発足し月1回活動している。「日本人と外国人スタッフの境目をなくすための交流の場としてだけでなく、仕事だけの付き合いにとどまらず日本を楽しんでもらいたい」そういった気持ちで元々は有志で始めた。その会費をWFP(国連世界食糧計画)に全額寄付し、チャリティサッカーという形で開催している。ミャンマー出身の方が多いため、ミャンマーの食糧危機などに支援金を送るなどしているそうだ。他にも社内の食事会なども開催しており、「美味しいもの・楽しい時間を享受することやチームワークを意識してやれば、働いている人も気持ちよくなりますし、会社としてもPRや採用活動にも活用できます。おかげで当社の人材募集は広告費かけずに人が集まってくるので、こういった取り組みがとても大きいと感じています」と、良い循環を生んでいることがうかがえた。
受賞法人ご担当者からのコメント
清掃事業は業務上不衛生な部分に触れる機会が多いのも現実です。ご利用者様への立場に立ち清掃を行うには、まずは清掃スタッフ自身が良い環境にある事が重要と考えておりました。社内・労働環境の向上における様々な取り組みを行っておりましたが、どの様な効果が表れているか苦慮しておりましたが、ストレスチェックを導入することで数値化出来、昨年との違いや今後の取り組み方などが明確になりました。この度評価して頂けたことは非常に嬉しく、今後も毎年同賞が受賞できるような企業を目指していければと思っております。
株式会社S.T.S
常務取締役 鈴木 茂 様